議会議決に年5回程国民が参加する政治


2ちゃんねるでの質問へのKcさんの解答集16.12月分


>つまり参政員になって年に5つ以上の議案を検討し賛否の意志形成をできる人がゴロゴロいるってことだな。


あくまで私の想定ではね。現状からは想像し難いかもしれませんが、 自分の意志を直接投票できるという制度の認知が広まったら私の想像以上に参政員登録者数は増えるかもしれません。 しかし、人は仕事と私事があるので、"登録者数ばかり増えて参加可能議案数が少ない"という人が多くなるでしょうね。


>参政員自ら政策評価を行うのだから議員を選んだなら議員に回る金を参政員に回すのは当然だろ。


恐らく、議員報酬の意義を誤解されてます。 議員の仕事は国民の代わりに政治的意志表現(政策作成・賛否・すり合わせ等)することです。 言わば、議員は政治的意志表現の代行業者で、議員報酬は代行料金です。 代行させない参政員に報酬を払う道理はありません。


>年5議案程度とする理由


まだ構想は未完の部分が多いのです。調査もしてないでしょうからスレタイを「年?議案〜」としてもいい位です。 ただ、制度構想の認知が普及してない今は調査しようがないのかもしれません。 今はまだ人の意見を聞き、構想を煮詰め、構想の概要認知を普及させる段階にあります。


>道路公団解体が議案にって解体すべきか否かを賛否する議案ってことですか?


議案に挙がるということは国民の関心が向いているということ。 国民の関心が向いているということは不良債権が暴かれたという事実があればこそ。 物事の悪事が暴かれずにその物事に関心が集まることはないでしょうね。


>参政員投票の方法


私も電子投票以外に手はないかと考えたことがありますが、全国各地に投票所を設けることは以外と大変なのです。 他にも参政員登録時に専用用紙を貰い、それに記入し郵送し、折り返し確認をするという手もあります。 個人認証登録は必要で集計に手間と時間が掛かるが安上がりという特徴があり電子投票技術の進歩を待たずにすみます。


>つまり参政員では多様性は無視されても諦めろということだな。


そうですね。末節と思われる案件に興味がある方はそういう立候補者を選んだ方が良いでしょうね。 もっとも、立候補者の公約は盛り合わせなので投票者の意としない選択をしてしまうかもしれませんが…。


>政治の腐敗…


私はこれを官僚システムに大きな要因があると考えています。 そしてこの改善には政治家自身にはできないとも考えています。 これが参政員制度必要の理由なのですが、現状の政治腐敗を放置しておくのではなく長期的計画なだけです。


>衆愚論


人の意見は立場や価値観によって変わりますね。 衆愚論否定の困難さの一つに社会に対する評価差があります。 不正が横行し財政破綻寸前と言われる現代を良い結果と評する方もします。 評価の差は価値観の相違を示していて、人の価値観は容易には変化しません。 価値観の相違は多くの人が存在するが故のジレンマであり、ジレンマと社会の平安との共存・妥協の最善策が民主主義なのです。 私やミネ氏は「国民は愚」とは考えていませんが、そうでない人もいます。 ***氏のいうように衆愚論を根絶するのも一つの手ですが、一種の信仰なので現実的には非常に困難なことも事実です。


>資質テストの可否 


衆愚論ではありませんが、 私は「正しい情報や他者の意見の認識・理解が出来て、そこにその人の価値観を反映させてこそその人の意見と言える」「討論する主旨内容を理解したかどうか試す程度の内容」と考えています。 これを踏まえた上での資質テスト、つまり討論の主旨内容を理解できたかを試す程度のテストならあってもいいのではと思っています。 衆愚論者はもっと難しいテストを要求するかもしれませんが、それは拒否すべきでしょうね。


>キャパシティーとは


参政員が私生活を維持しつつ、どの程度議案に関われるかの"許容範囲"ですね。


民度とは一般的には国民の文明・貧富の程度のことを指しますが、ここでは政治的民度を指しています。 つまり、国民が如何に政治に関心を示しているか、です。 参政員制度導入によって政策議案について考える機会が増えます。 仮に参政員に挙がった議案の選択の結果が良くないものだったと判明しても、それを学習し次に生かすことができます。 総じて政治的民度の向上に繋がります。


>官僚システムは行政の問題だ。


そう、本来なら官僚システム改善案を法案化するなりして解決して欲しいのです。 しかし、政治家が提案する改善案が議会に挙がる前に事務次官会議で検閲されていたらどうでしょう。 改善案はその段階で排除されるか改善と呼べないような改善案に修正されてしまいます。そしてこの改善は政治家自身にはできないとも考えています。


>今の時点で5議案限定と50%算入の限度を設けるとは


5議案限定ではなく5議案程度で、取り扱うべき案件がどれほどあるかによるでしょう。 参政員票数が議員票数を越えた時の50%圧縮について反対派との妥協とはいえ私やミネ氏は整合性がないため不要と考えています。 官僚システム改善案が挙がった時の為にも万が一のことを考え、この50%圧縮は廃止にしたほうが良いと私は考えています。


>資質テストとなると悪いヤツがテストを悪用する危険があって反対だ。 さて、衆愚論者の意見は資質テストを設けることに反映されています。有権者が投票するのは議案の賛否に対してです。 >だがテストとなると悪いヤツがテストを悪用する危険があって反対だ。


具体的にどのような悪用が考えられますか? しかし、資質テストという名称にも難解なイメージを持たれる要因なのかな・・・。


>参政員は年にどの程度の関わり方が適当か。


できるだけ多くの人が議案を認知し党首討論を視聴し投票できるかです。 政治は一個人の暇潰しの道具ではありません。 できるだけ多くの人が参加できることが必要で、最大効率を得られる数値が年間約5件と推定していると私は認識しています。


>参政員制度導入によって政策議案について考える機会が増えと考える根拠は?


政策議案の賛否等が議員を通してではなく、直接投票になることで身近なものになるからです。


>代議員制度だって人を見る目ってのが学習されるんじゃないかな?


結果論からみれば代議制の歴史は長く、もしその通りなら現在既に改善されているはずですね。 人生経験を重ねる毎に、事件で「まさかあの人が…」と隣人の話を聴く毎に 人の中身の判断(人を見る目)というものは当てにならない、というのが事実ではないでしょうか。


>ナゼ衆愚論者の意見を参政員案に反映させなければならない。 いったいそれで参政員案のどんな欠点がどう改善されるというのか?


間違った思想だとしてもその存在を認めるのが民主主義だからです。


>どのような悪用が考えられるか、 アメリカの陪審員制度では誰を陪審員にするかで面接をやる。 で、自分に都合の悪い判決を出しそうな人間を面接の時に落としてしまうんだよ。 参政員だってテストをやれば同様の悪用があり得る。


まず、具体例が悪いです。できれば資質テストでの悪用を考えてみてください。 それに陪審員の選択は現存しているんでしょう? ということは公正なものとて認められているのではないでしょうか?


>でるだけ多くの人ができるだけ多くの議案に参加できるのがベターだろ。


その通りです。ですが但し書きが付きます。 参加した人の総数が一部の意志とはなりえない一定数を越えること。 理由は末節の議案といえども国民の総意を反映させることが望ましいからです。 また、参政員制度が全議案対象だと、一部の議員が案件を作り議員支持の一部の参政員が投票し、少数意見で可決させてしまう恐れがあるからです。


>政策議案の賛否等が議員を通してではなく、直接投票になることで身近なものになるのであれば、なおのこと年5議案の制限は不当だろ。


平均2ヶ月間でマスコミ間での議案認知・普及・討論そして投票と想定しているようです。 国民が多忙な時期も考慮すると年間約5議案"程度"。これは導入当初の想定数。 事情が変われば増えるでしょうね。段階を経て対応する構想ですね。


>だが人を見る目ってのは毎日の人生経験で磨かれている。 参政員としての政策を見る目ってのは年に5回しか磨かれる機会がない。 どっちが学習の機会が多いか比較すれば人を見る目の方がまだ信頼できるんじゃないかな。


当選させた議員はあなたの友達や職場の方のように年中接していません。しかも人は裏表を使い分けられます。 あなたは議員の何を見て判断するのですか?それでその議員の誠実さ不正をしないかどうかその他が解りますか?そして結果論からみれば代議制の歴史は長く、もしその通りなら現在既に改善されているはずですね。


>参加可能な議案数が5回とされる一つの理由 。


議案情報を議事録DLして賛否を決めるのは


、それも一つの手です。 でも議案情報のみならず他者の意見も聴いてみたい、という方もいるでしょうね。 否、むしろ他者の意見…他者の価値観を認識した上で自分の意見を決める方がベターでしょう。


>個人の価値観の多様性というのは認めないのかね?


どの国でも選挙が?年に一回といったようにシステムに応じた多様性は認められます。


毎週休日というのがあって、各週末に2〜3議案に投票すると、年5議案は少な過ぎると思うが。


いきなり多くの議案にあたらせるのではなく、少ない議案数から徐々に増やしていくのが 「現行からの移行」を考えた最善手段なのです。


>過去ログが出来るまでにも相応の時間が掛かるからか


そういう意味ではなく、ログというのは公論・議論を交わした結果出来たもの。 公論・議論には相応の時間が掛かるし自分の意見も交わせるためにも時間を要するということです。


>議案の優先順位は個人の価値観を無視して一律に決められてしまうものなの?


その通りです。但しランダム選出の数万各個人がそれぞれ重要と考えるものについてアンケートをとり上位5つ程が議案にあがる。


>具体的に何人を定足数にするつもり?


ですから、全議案対象ではなく、その時々のアンケートの上位にあるものを議案対象にすると。 そして年間対応議案数が増えたならアンケートの回数を増やすか上位2つを議案対象にするとかで定足数の替わりになるでしょうね。


>少なくともx=5議案までは予想はしてるんでしょ? >それ以上の議案数も予想をしてある範囲で教えて。


私個人の予想は、制度導入後のアンケートでは仕事をしている人で最高は年48議案(週1ペース)、 仕事をしてない人の最高は予想できませんがそれでも年48議案位だと思います。 年4回を先頭に最高人数は年10-12回で「へ」の字型の山なりになると思います。(月?回などきりのいい数字は多少突出するでしょうけど)



>議論が終わっるまで2ヶ月かかっても議事録読むのは一晩でできるだろ。 そう考えれば1日1議案の採決に参加って不可能じゃないだろ。


人により事情は異なりますが・・・? 私なんかは2chに1日1回来ることも難しいです。 公論・議論には相応の時間が掛かるし自分の意見も交わせるためにも時間を要するということです。


>自分の意見も交わせるって、どこで誰と交じわせるの?


議論が交わされるのは国会だけではなく民間レベルでもあります。 理解するために知人の意見を聴いてみたい人もいるでしょう。 信頼できる知人の意見を聴いてみたい人もいるでしょう。 誰でも議事録だけ読んで自分の答はこうだ、とはいかないものです。


>大まかな日程などは


アンケートに必要な時間は長くても3日。2ヶ月間の初頭に議題決定、同時に議題公布開始。 各党案をまとめる為の期日を決める(10-20日位?)。各党案決定、党案の公布開始。 対立案への反論・反証を模索する期間(5-7日位?)。 対立案を踏まえた公論・討論・各党案とその反証を交えた民間レベルでの議論開始。 参政員の投票、議員票を加えて票決。


>同じような議案ばかりが重要5議案になっては困るんじゃないか?


対参政員議案の選出には何等かの形でアンケートをとりますが、アンケート作成者に各題目をまとめ・分類して貰うことになるでしょう。 また、同じような議案は互いに関連性がある議案でしょうから、政策の整合性を合わせる観点からも"同じような議案が…"ということにはならないでしょう。


>それで棄権はどの程度あると想定している? >定足数割れを心配しているのだが、定足数などなく8割棄権だろうと9割棄権だろうと採決有効にするのか?


関心事項のアンケートの上位を議案とする、つまり国民の多数が関心を抱く事柄が議案になるため棄権は 極少数に留まるでしょう。私事による棄権を含め多くて1-2割位かと。 但し、何等かの理由で棄権者数が多くなった場合を考慮して、総参政員登録数の半数を定足数とするなどは必要かもしれません。


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