原発廃止は世界の流れ


原発は過渡期のエネルギー源で、省エネ技術革新、自然エネルギー等により何れは無用になります

原発へのステップ2012 .4 .19 更新

事故発生

大地震の影響によって福島第1原子力発電所1-4号機が発電機の故障などにより原子炉建屋が水蒸気爆発し、被 爆者が出ました、当面冷却に全力を傾注する模様です、農産物、水産物の多くが市場性を無くしました、広大な面積が被爆の恐れが あって立ち入りが制限されました。飲用水も汚染されました、大量の高濃度汚染水が海に流出しました。原発安全は根底から崩れました。 ドイツ、スイスに次いでイタリアも脱原発路線に入りました、事故でストロンチュームなどが大気や海洋に出れは地球環境に破滅的影響を与えます、 事故は必ず起きるもの、「各国の事情により決められるべき」は誤りです。



精練

鉱石は破砕、精練され酸化ウラン(イエローケーキ)になりますが、その際大量の砂状の廃棄物が発生します。全米ではおよそ2億トン以上のこのような廃棄物がボタ山として放置され、大気中にラドン、そして地中にはラジュウムを放出しています。原発問題はこの問題こそが最も重要なものとして認識されなければなりません。

濃縮

ウラン鉱石は殆どがウラン238であり235はわずか0.7%しかありません。これを3%程度に濃縮する必要があります。大気に放射性ガスが放出されます

加工

ペレット状に加工されます、

発電

正常な運転中も放射性ガスを大気中へ放出しています、しかし此の量は問題にならないほどのものです。やはり問題は重大事故です。

再処理

一年程でウラン235は次第に減り、プルトニュウム239がたまってきます。この使用ずみの燃料は化学処理されウラン、ポロニウムと他の廃棄物に分離されます。この行程で放射性クリプトンが大気へ放出されたり、廃液とともに流出するおそれがあります。各地の原発には使用済み燃料即ち高レベル放射性廃棄物が他に置き場所がないので山積みにされています。無害レベルになるには何万年もかかります、これが大きな問題です。衣類、雑巾、手袋等の低レベル廃棄物は地下に保存されます。しかし数百年保管しなければならないものが、既にドラム缶には穴が空きはじめているのです。

こうした事から原発が使用出来る条件としては数万年、いや少なくても数百年戦争がないことが約束されなければなりません。戦争になれば「保守」ができません。又破壊や質の対象となるでしょう。オームが狙っていた事でも分かります。しかし地球温暖化、人口増加と森林破壊は年を追ってひどくなることは明らかですから異常気象は拡大する一方と考えなければならないでしょう。この結果として食糧不足がおきる。数百年どころか、これから数十年もどうでしょうか。

過去の戦争の多くは食糧確保が原因となっています。原発が破壊されなくても保守をする専門家が人質になり、結果としてメルトダウンに至るかもしれません。
原発は、あまり知られてはいませんが、たとえ停止していても炉心と放射燃料プールを冷却し続ける必要があるのです。
この冷却装置がうまく働かないと停止中の原子炉でもメルトダウンを起こし燃料プールは蒸発して放射性物質を放出してしまいます。
炉心冷却には外部の電源を必要とします。停電の際はバックアップの自家発電に切り替えます。
が、東京電力はこの燃料備蓄を7日分しかしていません。2000年問題での停電は自然災害とは違い、局地的ではなく、散発的、同時多発的になることが指摘されています。
停電とバックアップの発電機の不調が重なった場合、「たった2時間で炉心溶融」が始まります。
米国とスコットランドでこの一年以内に、この二つの事故が重なってあわやメルトダウンという事故が2件もありました。
11年9月30日茨城県東海村ウラン加工会社JCOに於て青い光が出現、3名が入院、周辺350M以内の住民が避難させられる事態になりました7-10kMも離れた地域でも一時間に0.78mmシーベルトが検出されました、許容される汚染は、年間で2mmシーベルトですから、この大気中に3時間滞在するだけで許容量を超すことになります。日本に於ける最大の事故となりました。室内にいるようにという指示も、通常3時間で室内空気は入れ代わりますから、どうしようもありません。これはその年の10大ニュースに入るほどの事態でした
先のパイプのヒビ割れによる漏水事故の原因は温度差が継続したことによる金属疲労です、これでは全装置が金属疲労の可能性もあるでしょう。
今回の福島第一原発の事故は上など比較にならない大事故です。既にスリーマイル島の事故を上回る放射能が出たとの主張さえ出始めました。
しかもラジコンや手榴弾で重要部を狙われる可能性さえある原発、 そもそも戦争のない安定した社会体制が数千年継続する事が必要条件であるというような設備、システムを人類は持つべきではありません。

それならどうすればいいのでしょうか

エネルギーコストが多少高くつくことになりますが、高くつくのであれば、それなりの工夫や節約をする事になるでしょう。自動販売機や自動ドアがない国もあります。便座が加温されていなくても使用出来ないという事はありません。 シャンプーしてドライアーで乾かすだけで300円も電気代が必要であればシャンプーの回数を減らせば済むでしょう。大学や図書館などでは数百台ものパソコンが誰も使っていないのに起動状態にされています。冷房費用が高くつくなら薄着に、暖房費用が高くつくなら部屋のなかでも厚着をすればすむのです。

私が子供の時代には電球とラジオしかありませんでした。寒い冬の夜は瀬戸物のコタツの中に炭を起こして入れていたものです。昼の暖房は火鉢が一つだけでした。クーラー、扇風機等というものは勿論ありません、戸をあけ放して蚊帳を吊ってその中でウチワを使っていたものです。瀬戸物の枕などというものもありました。そうした事に慣れれば、夏とはこんなものか、冬とはこんなものかという思いだけであって、単純生活ですから、クーラーの掃除などという面倒な事も必要ありません。暖衣飽食よりも薄着で少し少なめの食事のほうが健康にいい事は知られています。しかも原発を全廃してもそこまで節約する必要は全くないのです。

原発廃止は全世界で協定されるべきです。そうすれば廃止した国だけ電気代が高いから不利というような事はないでしょう。(しかし、原発は実際には後世にツケを回すだけで決して安くついているわけではないのですが)

一昨年12月、マイアミで開催されました連邦エネルギー省などの主催による国際D&D会議は、「原発の安楽死会議」と呼ばれています。D&D会議は、連邦政府や国立研究期間機関、原発関連産業、企業がいっしょになって、いかにして「原発を安楽死させるか」、「そのために今までの技術、人材をどうシフトさせるか」、「どう技術を他のセクターに移転させるか」、さらに「関連分野に雇用をどう振り向けるか」を本気で考える会議でした。

しかし、原発企業による政界工作が成功し現在混沌としています。

原発の問題は国が毎年数千億円という巨額の開発予算を組み、それで潤う政治家、官僚、重電、ゼネコン、電力等が利権を放さないことが問題なのです。(一説では1兆円近くにもなるそうです)日本国民と次の世代の人々を苦しめ又長期的エネルキ゛ー計画をも歪める事になるでしょう。わが国では既に放射性廃棄物の保管場所が行き詰まってきました。このような事でどうしてこの先数十、数百年間の基軸エネルギー等と言えるでしょうか。早急にエネルギー計画を見直し、原発関連の人材等を他の産業へシフトさせるべく議論をはじめなければなりません。11年8月14日の日経では極く近い将来に30万円程度の燃料電池が家庭に入るとしています。そうなれば原発はまさにお荷物でしかありません。


又山国の日本には数KWから数十KWの小型、超小型水力発電が可能な箇所は数十万箇所あるそうです。しかも一箇所で、10m 下る毎にユニットを設置するというようにすれば100万箇所を遥かに超すでしょう。発電総量も原発を遥かに超すはずです
しかしここに問題があるのです。水車をかけて発電しようとすると、自然河川の場合、河川法などに引っかかりたちまち違法となるのです。灌漑用水路の場合でも農業用水の「目的外利用」ということで違法になります
水勢をコンクリート壁に 吸収させて殺す場合は良いが、水車に吸収させるのはいけない。つまりエネルギーを捨てるのは良いが、活用 すると違法になります。
我々はこうした法の改正の為のアクションをすべきかも知れません。

 以前cop3ngoフォーラム でパネラーの一人レーナ・リンダルさんは 以下のように発言されています。

ーーーーーーーーーーーー世界から運んできた資源がなければ日本人の生活は成 り立たないのです。地球にある資源は有限で、早いスピードで減っています。で すから沢山の資源をいつも消費している経済大国日本は責任が大きいのです。 日本が間違った方向にいってしまえば世界に大きな影響があるでしょう。 スエーデンは日本と違ってこれから進むべき方向が見えてきているようです。

スエーデンは石油にも原発にも頼らない、資源少量消費、少量廃棄物の社会を目 標に厳しい選択をしています。しかし、はっきりした目標をたててから前向きな アイデアが次々と生まれ問題が一つ一つ解決されていきます。

多くの企業も前むきです。 スエーデンは福祉国家として有名ですが、日本人は今「本当の福祉は何か」を考 えるべきではないでしょうか。物、資源、エネルギー等を消費する事による豊か さと違う豊かさがあるはずです。

スエーデンは今までなかったような自然とのバランスのとれた先進国になろうと しています。日本人はスエーデン人の試みを参考にすれば、日本で使えるアイデ アも沢山出てくると思います。

スエーデンができることは日本もできるはずです。ーーーーーー以上レーナさんの発言です

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★ 原発と地震についてある文献から

原子炉容器(AS)が無事でも、配管が破れ緊急炉心冷却装置(A)が作動しなければ大 惨事百歩譲って原子炉容器や格納容器は岩盤上に建設され、さらにASクラスの耐震設 計だから「大丈夫」としよう。ところがこのことは裏を返せば、Aクラス以下の機器 は壊れてしまう可能性があるということなのだ。地表面に建てられ、1000ガルの揺れ に襲われるタービンと岩盤上に据え付けられた原子炉を結ぶ配管が無事でいられると はとても考えられない。配管が破断し、緊急炉心冷却装置も壊れてしまえば冷却水喪 失、そして炉心溶融。外部から電気を送る送電系統が破壊されれば外部電源喪失、炉 心冷却不能、そして同じく炉心溶融。タービンが破壊されれば、その巨大な金属性の 羽根がミサイルとなって格納容器や配管などを破壊することもあり得るのだ(タービ ンミサイルという)。いくら原子炉の中心部を強化してところで、周辺に亀裂が入れ ば結局共倒れになってしまうのである。 国も電力会社もこの共倒れ事故はあり得ないとして、全く評価していない

     

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世界の現状は



スエーデン、スイス、イタリア、イギリス、ドイツは原発廃炉方針を決定しています。

廃炉費用が膨大であること、廃棄物保管に長期に巨費を要することが主因です。

わが国は海岸線が長く、海中からのロケット砲撃には完全な防御は不可能ですから
まさに玄関にダイナマイトを飾っているのと同じです。



路線維持の本当の理由


・技術開発などという3,000億円を越す予算を通して莫大な利権にありつける政治屋と天下り組織(下の20ばかりをご覧下さい)

・保身に余念のない9000名ばかりの学者、技術者、そして10数もの天下り用特殊法人を作り、維持したい官僚

・利潤追求を第一義とする重電・電機メーカー、ゼネンコン

・濡れ手に粟の電力会社、つまり政・官・財にとって原発は必要なのです


原発関連法人を列挙します。
財団法人原子力国際技術センター
財団法人日本原子文化振興財団
原子力委員会(JAEC)(内閣府)
原子力安全委員会(NSC)(内閣府)
原子力安全 保安院(NISA)(経済産業省)
原子力発電環境整備機構(NUMO)
(社)日本原子力産業協会(JAIF)
(社)日本原子力学会(AESJ)
(財)原子力安全技術センター(NUSTEC)
(独)原子力安全基盤機構(JNES)
(社)日本原子力技術協会(JANTI)
(財)原子力安全研究協会(NSRA)
(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)
(財)原子力研究バックエンド推進センター(RANDEC)
(財)日本原子力文化振興財団(JAERO)
(財)原子力発電技術機構(NUPEC)
(社)火力原子力発電技術協会(TENPES)
(財)原子力国際協力センター(JICC)
(社)原子燃料政策研究会(CNFC)
(財)原子力環境整備促進・資金管理センター(RWMC)

      

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