2008年9月29日 佐々里川Fly&Lure特別区



禁漁を翌日に控えた9月29日、佐々里川に今期最後の釣りに出かけました。
この日は朝から雨が降っていたので、日中でも釣れるだろうと思い、
7時前に家を出たのですが、京都市内の通勤渋滞にあい、
佐々里についたのは9時過ぎ。

ポイントへ移動する途中
美山キャッチ&リリースのステッカーを貼っている自動車3台を確認し、
結局、最下流部の「百合の橋」から釣りを始めました。


木の覆いかぶさった岩の周辺、前々から目をつけており、
8月にはかなりデカイ魚がフライに反応したポイント。

この日は反応がなかったので、思い切ってデカイフライに。
タマネギ・カワゲラを#10にサイズアップしウイングもダブル
すると25cm近いサカナがフライを見に来ましたが・・・。


堰堤下から続く長い瀬。

痩せてはいますが
尾ビレが発達したアマゴ。

そして


このアマゴ。

この瀬から3匹のアマゴが出てきました。

ちょっと川底の石をめくってみると
ヘビトンボの幼虫がたくさん。
水面上にもバタバタと羽ばたく成虫が見られたので
ヤマメ・アマゴたちはこの虫を食べていたのかもしれません。
ちなみに
このヘビトンボ、フックサイズにすると6番クラス。
相当デカイです。

(この季節はお腹に卵を抱えている可能性があるので
ストマックは調べていません。)



美山高校上流の堰堤下のテトラの隙間からは
ヤマメがヒット。
フライが少し沈んだ状態でナチュラルドリフトで釣りました。



スペースウッドの裏の瀬。
なぜか今年はこのポイントを釣るのは初めて。

フライにドラッグが掛かった状態でそのまま流していると、
白泡の下からギラっと反応が。

「あの魚はもう一度フライに反応する」と直感したので、
少し時間をおくために、ティペットを結びなおしました。

(フライにヤマメが反応して、フッキングしなかったら、
少し時間をおいてから、ヤマメが反応したポイントにキャストすると
釣れることが良くあります。
「タバコ1本吸うぐらいの時間」といわれますが、私はタバコを吸わないので
ティペットを切って、結んで、時間を稼ぎます)

魚のいる場所は見当が付いているので、その1m上流にキャストすると
ガッポリと#10のフライにライズしました。


婚姻色を装い、鼻曲がりのアマゴ26cm。

このアマゴを釣った瞬間に
「佐々里川の今期最後の魚だな」と思い、釣りを終えました。




今シーズンは佐々里川Fly&Lure特別区に相当通いました。
キャッチ&リリースの効果は素晴らしく
いつ出かけてもヤマメ・アマゴに出会えました。


私の釣行記を見ていただけるとお分かりいただけると思うのですが、
季節によって釣れるポイント、ハッチしている虫、
そして魚の表情が変わっていきます。

少し気取った言い方をすると

「釣りは自然と対話」

こうした季節の移り変わりを感じながら釣りを組み立てる。
フライフィッシングの面白さはそんなところにあるのでしょう。

佐々里川Fly&Lure特別区は関西では数少ないキャッチ&リリースの渓流。
「いつ出かけても、そこにヤマメ・アマゴがいる」

単純ですが、私たちに釣り人にとって最も大切な環境が育ってきているようです。




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