動物病院のかかり方

先ず、自宅近くの動物病院をさがしておき、予防注射や健康診断などを受けてその動物病院のこと(診察時間や休診日など)を知っておく必要があります。そして病院にかかる時は「いつから」「どのように」また、ささいなことでも気付いたことを獣医師にお話下さい。問診は非常に重要な情報です。こんなこと関係ないだろうと思われることでも手がかりになることがあります。このように情報を得るには、普段から飼主さんの注意深い観察と認識が重要です。

通院時の注意事項

動物はキャリーやケージに入れたり、リードで繋ぎましょう。回りの環境(自動車やバイクの音)で突然、逃走することがあります。猫などは、洗濯ネットに入れると良いでしょう。タクシーを利用する時は、毛が落ちないようにバスタオルなどで包んでください。ペットタクシー(飼主さん同伴でペット専用)の利用は前もって予約が必要です。ハムスターやりす、小鳥などはケージごと運んでください。そして待合室ではリードを放したりケージから出さないように、また動物同士を近付けたり、他の動物をさわることは止めましょう。

動物病院の診療料金について

診療料金は個々の病院によって異なっています。ワクチンや避妊去勢手術なども、地域や病院によりさまざまです。統一料金にすることは独占禁止法に抵触するため出来ないのです。電話での問い合わせで予防的処置の料金はお答え出来ますが、疾病の検査、治療費に関しては、大まかなお答えしか出来ません。先ず、受診されることが重要です。最近では民間企業が動物の健康保険を扱っています。毎月、無理のない範囲で動物のために積み立てをしてあげるのも良い方法と思います。
LinkIconアニコム損保LinkIconアイペット

動物が亡くなった場合について

不幸にも動物が亡くなった場合、遺体の処置についてご存知でしょうか。公的には所轄の環境局が担当しています(有料)。遺体は合同で火葬されますが廃棄物と一緒ではありません。また、民間では動物霊園があり、個別火葬とセレモニー、納骨とお墓の建立まで出来るところもあります。
環境局事業所 
長田  TEL 078-652-1441
兵庫  TEL 078-652-0981
須磨  TEL 078-731-2041
LinkIcon鈴蘭台ペットメモリアルパーク

狂犬病予防注射について

1950年に狂犬病予防法が制定され、すべての飼い犬に登録と予防注射が義務付けられました。登録は生涯に1回、注射は毎年1回受けて下さい。
神戸市西部衛生監視事務所   TEL 078-579-2660

犬と猫等の伝染病等の予防について

 ◆犬の伝染病で予防できるものには次のものがあります◆
① 犬ジステンパー ② 犬伝染性肝炎 ③ 犬アデノウイルス2型 ④ 犬パルボウイルス
⑤ パラインフルエンザ ⑥ レプトスピラカニコーラ ⑦ レプトスピライクテロヘモラジー ⑧ レプトスピラヘブドマディス
⑨ レプトスピラ他各種 ⑩ コロナウイルス ⑪ 狂犬病 ⑫ 犬フィラリア
 ①~④と⑪は予防に重要なコアワクチンです。⑤~⑩はノンコアワクチンとされ、地域により選ばれています。①~⑩までは2種~11種混合ワクチンとして1本の注射になります。①~⑩の予防は任意ですが、⑪の狂犬病は狂犬病予防法により義務付けられています。
 小犬の社会化のためには、早期にワクチン接種を終了することが重要だといわれています。社会化の時期は、生後21日-98日が最も大切な時期とされ、この時期に様々な刺激に触れさせることが大切です。
当院では、生後28日で4または5種混合、49日で4種または5種または7種混合、70日で4種または5種または7種混合のワクチンを接種します。そうすると、社会化が終了する98日までには、戸外に出して、いろいろな経験を積むことができます。その後、4種または5種または7種混合注射を1年ごとに追加注射していきます。
 成犬では、4種または5種または7種混合注射をまず注射してから、3週間から1ヶ月後にもう1度、注射します。その後の追加接種は、1年に1度です。
 ⑩の狂犬病は、生後3ヶ月以上の犬に登録とともに飼主の義務になります。毎年1回の注射で4月が年度替わりとなっています。当院では随時受け付けしています。
 ⑫のフィラリア症とは、春夏秋にかけて蚊に刺され心臓などにそうめんのような虫がわく病気です。予防は、毎年5~6月から12月までの飲み薬と滴下薬があります。月に1回だけ飲むチュアブルタイプ(フード様)のもの、錠剤、背中に滴下するスポットタイプなどもあります。フィラリア予防とノミの発生を同時に予防できるタイプもあります。ただし、1回でも夏を越したことのある犬は、5月ごろに血液検査を受けてフィラリアにかかっていないことを確かめてから飲ませたり、滴下するようにして下さい。フィラリアにかかっていて薬を飲ませると、歩行障害やショック、急死することがあります。また、注射による予防薬もありますが当院では扱っておりません。
 ◇猫の伝染病で予防できるものには次のものがあります◇
① ウイルス性鼻気管炎(FVR) ② カリシウイルス ③ 猫汎白血球減少症(猫パルボ)
④ クラミジア ⑤ 猫白血病ウイルス ⑥ 猫エイズウイルス ⑦ 猫の犬フィラリア
①~③は予防に重要なコアワクチンです。④~⑥はノンコアワクチンとされ、地域により選ばれています。
注射の仕方は、子猫では、生後50日から60日に①~⑥の3種~6種混合及び猫白血病の注射を行います。そして、生後90日でもう一度同様に注射をします。その後は、1年に1回ごとに注射を続けて行きます。成猫では、3種~6種混合及び猫白血病を1回(各一本ずつ)注射しさらに3週間してから再び同様の注射をします。その後は、1年に1回として注射を続けて行きます。また、3種混合と猫白血病を個別に注射することも出来ます。⑥の猫エイズは生後60日以降①から⑤とはまったく異なる時期に3週間間隔で3回注射します。その後は、1年に1回として注射を続けて行きます。
 ⑦の猫のフィラリア症とは、犬と同じ寄生虫で蚊により感染します。猫では重篤な症状となったり、突然死することがあります。予防は、滴下するスポットタイプを毎年5~6月から12月まで月に1回、投与して予防します。

☆★ 注意 ★☆
 予防注射(ワクチン)は、有効な手段ですが、100%予防出来るものではありません。また、動物へのストレスとなり、危険性も皆無ではありません。軽いジンマシン程度のものから、死に至る程度の副作用まであることをご承知ください。
 ■ノミの駆虫と予防■
犬猫のノミは動物の身体と環境に発生します。ノミの駆虫と予防には背中に滴下するスポットタイプとのませるタイプがあります。また、ノミが環境中に発生するのを同時に防ぐタイプや、フィラリアを同時に予防するタイプもあります。予防は年中必要です。

小動物の診察について

ウサギ、小鳥、ハムスター等の小動物は非常にデリケートな動物です。1日でも食べなかったり、人間に触られただけでショック死することがあります。ウサギの脚力は相当で自ら跳ねて背骨や脚を骨折することがあります。よって、ウサギを拘束するために布袋に入れて診察することがあります。当院では診察、治療、麻酔を注意深く行っていますが、処置中に重篤な状態もしくは死亡に至る危険性があることを御承知いただいた上で診察治療させて頂きます。

動物の麻酔について

動物の診察、治療において麻酔をかけることは重要なことです。麻酔には大きく分けて意識のある局所麻酔と意識のなくなる全身麻酔があります。動物の場合主に全身麻酔が使われており、注射による方法や注射と吸入麻酔を組み合わせた方法があり、その動物の状態に応じて使用します。麻酔の目的は動物の不安や攻撃性を抑制し、痛みや動きを取り除くことです。それにより検査や治療、手術などがスムーズに行えるわけです。このように麻酔は必要不可欠なものですが、動物にとってはやはりストレスとなります。特に病気にかかっている時の麻酔には危険性があり、麻酔中または麻酔後に危険な状態におちいったり死亡することもあります。また、健康な動物でも麻酔によるショックや尿が出なくなり尿毒症となる術後腎不全になることもあります。現在では安全性の高い麻酔薬がいろいろと開発され、麻酔方法も研究されて危険性はかなり低くはなっていますが、皆無ではありません。

メスの犬猫の避妊手術について

 発情(さかり)は犬で性成熟(生後6~14ヶ月)してから小型犬で5~7ヶ月、大型犬で8~12ヶ月間隔で発現します。また、猫では性成熟(生後5~6ヶ月)してから2~6ヶ月間隔で繰り返します。
 避妊手術の直接の目的は妊娠の防止であり、発情を抑制することです。また、老年になってから卵巣の腫瘍や子宮に膿がたまる子宮蓄膿症などの病気にかからなくすることにもなります。そして、不用として処分されたり、捨てられて野良になったりする不幸な犬猫を一匹でも少なくすることです。
 手術の適切な時期として犬では性成熟前、猫では性成熟前後つまり生後5~6ヶ月頃から1年ぐらいで行います。犬の場合、性成熟直前に手術をすると乳腺腫瘍になる確率が低くなることが知られているからです。
 当院では手術前血液検査を行い、異常がなければ手術に入ります。麻酔の方法は、犬では前麻酔として鎮痛剤と鎮静剤を注射し、そのあと気管に管を入れて吸入麻酔で維持し手術を行います。猫では前麻酔として鎮痛剤と鎮静剤を注射し、そのあと長時間効果のある麻酔薬を筋肉注射して手術を行います。手術後は麻酔からの覚醒をスムーズにする薬を用います。
 手術の方法は腹部を切開し左右の卵巣と子宮を全部摘出します。皮膚の下の腹膜と筋肉を溶ける糸で縫合し、皮膚をステンレスの綱線で縫合します。手術後は抗生物質をのませて10日後以降に糸抜きを行います。また、糸抜きをしない方法(埋没縫合)もできます。手術後に肥満症やホルモン性脱毛症を起こすことがありますが適切な処置により改善されます。
☆★手術は月曜日から金曜日までの予約制です★☆
☆★猫の手術前血液検査のオプションで猫エイズ、猫白血病ウイルス検査も実施できます★☆

オスの犬猫の去勢手術について

 去勢手術の目的は、メスとの交尾を回避することとメスの発情(さかり)に伴うオスの発情を抑えることです。さらに犬では精巣、肛門周囲腺の腫瘍や前立腺肥大の予防になります。また猫においては行動範囲をせばめ、尿のスプレーや他のオス猫とのケンカを防止することが出来ます。ケンカの防止は伝染病(猫のエイズなど)や膿胸(胸に膿がたまる病気)になりにくくなります。オスの生まれつきの性質である「きつさ」は減少しますが、後天的な攻撃性などの性格改善については有効でない場合もあり、去勢後の習慣や性質の変化はその動物によって長時間かかる場合もあります。
 手術の適切な時期は陰嚢内にこう丸が降りて来ていれば出来ます。生後6~7ヶ月位に行うと、完全な中性とならないので脱毛症や肥満症になりにくくなります。
 当院では手術前血液検査を行い、異常がなければ手術に入ります。麻酔の方法は、犬では前麻酔として鎮痛剤と鎮静剤を注射し、そのあと気管に管を入れて吸入麻酔で維持し手術を行います。猫では前麻酔として鎮痛剤と鎮静剤を注射し、そのあと長時間効果のある麻酔薬を筋肉注射して手術を行います。手術後は麻酔からの覚醒をスムーズにする薬を用います。
 手術の方法は左右のこう丸を全部摘出します。精管の部分切除(パイプカット)という方法がありますが、本来の目的である発情の抑制が出来ないことと手術後に精管が再接合することがあるので、当院では行っておりません。切開部分は犬ではステンレスの綱線で、猫では糸抜きの必要のない溶ける糸で縫合します。手術後は抗生物質をのませて、犬では10日後以降に糸抜きを行います。
☆★手術は月曜日から金曜日までの予約制です★☆
☆★猫の手術前血液検査のオプションで猫エイズ、猫白血病ウイルス検査も実施できます★☆