けいこ場日誌 Part3


6月6日(金)

風疹から復活。稽古場にようやく復帰する。
「よかったですね、治って。」
と、みんな歓迎してくれたのだが、なんだか近くに人が寄ってこない。

小波 「もしかして、まだウツルと思ってるんちゃう?」
大木 「そ、そ、そんなことありませんよぉ〜。稽古してきまーす。」

おーい、逃げるな大木!

ところで、私が休んでいる間に1つ大変な問題が起こっていた。
モモ役の原田が交通事故に遭い、全治2ヶ月となってしまったのだ。
車を運転していて電信柱に激突し、足を折ったらしい。
原田は入院して1番最初に、
「今月末にお芝居見に行きたいんですけど行けるでしょうか?」
と聞いたらしい。お医者さまは驚きながらも、
「手術の経過がよければ、一時退院して行ってもいいですよ。」
と言ってくださったという。
本番では、松葉杖をついて滋賀からやってくる原田を見ることができる
ことでしょう。

6月9日(月)〜12日(木)
今回は初のプロデュース公演なので、手探りの作業が多い。
みんなそれぞれの劇団のやり方があるので、役割分担をちゃんとやって
おかないと、「あれー?これ○○さんがやるんじゃなかったんですかぁ?」
てなことになり、作業が全然進んでなかったりするのだ。
今回は、衣裳と装置にその問題が・・・・
結局、衣裳は、いつも天真爛漫がお願いしている島崎綾さん、装置もこれまた
いつも天真爛漫で装置デザイン及び作成までやってくださっている、舞台監督
の柳田さんに、土壇場に無理を承知でお願いし、快く了承していただいた。
衣裳の島さんには、「あと1週間早く言ってくれたらもう少しできたのに。」
と言われた。まったくその通りでございます。ごめんなさい。
装置の方も、『海月家族(注:天真爛漫の前回公演)』のときと同様に、
山下さんと柏井さんが助っ人にきてくれて、柳田さんと3人で急ピッチで
仕上げてくださっている。
みなさ〜ん、ご迷惑をかけてごめんなさ〜い。


6月13日(金)
音響の金子さんと、衣裳の島さんが稽古場に登場。
お芝居を作っていく上では、「この人は恐い人だ!」っていう人の存在が
結構必要だったりするのだが、今回私は「みんなに好かれるやさしい演出」を
目指しているので、仕方なく役者達に
「金子さんを怒らしたらこわいでぇ。」
「島さんは、めっちゃ厳しい人やでぇ。」

と噂を流しておいた。ふふふふふ・・・・。

『海月家族』のとき音のキッカケが少なかった反動か、今回はキッカケが多く
なってしまったので(選曲等は最終的には私がやってます)、金子さんだけで
は手が足らず、なんと私が殺陣のシーンで「カキーンッ」「ドシュッ」
「ヒューン」
などの音を出すことになったのだ!
本当にできるのか?乞うご期待!

6月14日(土)

今日は蛍池公民館で稽古。ようやくすべてのダンスシーンの振りが決まる。
今回のダンスは、ダンスの技術をひけらかすようなものではありません。
一応ダンスの中にも、ちゃんとストーリーがあるのです。
オープニングでは、カート(大きな荷物を乗せて運ぶあれです。)を持って
踊ったりするんですよ。お楽しみに。

6月15日(日)

蛍池にて午後7時から、初の通し稽古。来週からはスタッフさんを含めた通し
稽古が入ってくるので、みんな気合が入っている。



主役天偉(ティンワイ)役の浅野くんは土日が仕事なので、7時以降にならな
いと稽古に参加できないのが最大のネックだ。
自然と浅野くん待ちという状態が多くなり、いつしか浅野くんが稽古場に姿を
現した瞬間、全員が拍手で迎えるという制度ができた。
こういうことを先導するのは、いつも原くんだ。彼は隙があれば舞台に何の
関係もない役ででたがり、自分の役でも常になんかやってやろうと思っていて
目が離せない。いつも相手役の若田と大木が被害に遭い、笑いが止まらなく
なってしばしば稽古が中断する。そんなときも当の原くんは、涼しい顔で次の
ギャグを考えているのだから、こまったものだ。皆さんも、ダンスシーンなど
で隠れキャラのように出てくる原くんを探してみてください。

6月17日(火)

照明の皿袋さんの為の通し稽古。
天真爛漫では映像は一回も使ったことがないのだが、今回はババーンと使って
しまいましょうということになっている。
(スライドや、ビデオプロジェクターは機材のレンタル費やソフトの製作費が
高いので、天真爛漫では手が出なかったのだ。)
使ったことがない私に細かいことが分かる訳もなく、結局柳田さんと、皿さん
が、機材のことなどを調べてくれることになった。ありがたや〜。

6月19日(木)

今日は、6月になって初めての、そして唯一の稽古休みの日だ。
柳田さんと私と阿部は打ち合わせの為、一心寺へ。
その後、柳田さんは塚本の稽古場に戻り、装置の作業。私も塚本で音響の
キューシートを書いていた。
「これを書き上げて、ソフトと一緒に明日、金子さんに渡せばOKだわ。」
と思った瞬間、背筋を冷たいものが走った。
そうなのです。私は決まった音をテープに落とすのを忘れていたのです。
「このまま金子さんに渡してしまったら、音無しの稽古しかできない〜!」
家に帰って、すべての音をテープに落とし終わったときには、午前5時を
回っていました。あ〜あ、普段より疲れたよぉ。

6月20日(金)

スタッフ通し。
柳田さん、皿袋さん、金子さんの他に、受付を手伝ってくれる元天真爛漫
のマツムラナヨコが見学に訪れる。山下さんは、通し稽古の間中、奥の作業
場で装置の色塗りをしてくれていた。(ありがとう!)


通し稽古の最中、稽古場の外を「わらびぃ〜もちぃ〜」 とわらびもち屋さんが通りかかった。深刻なシーンだというのに、なぜか必要以上にゆっくりと通りかかるわらびもち屋さんの車。さすがにちょっと静かにしてもらおうと宇賀が出ていくと、なんと運転していたのは桃園会の松倉くんだった。
宇賀 「こらっ、わざとやったな〜!」
松倉 「すいません。通しやってるなんて思ってなかったんですぅ。」


申し訳なさそうにそそくさとわらびもちと共に去っていった松倉くん。
少しぐらい置いていってくれればいいのにぃ。


わらびもち騒ぎが終わった直後、こんどはナヨちゃんのたまごっちが騒ぎ
出した。たまごっちを押え込んで、必死に黙らせようとするナヨちゃん。
しかし、泣きつづけるたまごっち。たまごっちと共に駆け去るナヨちゃん。
後から聞いたところによると、その時たまごっちは13歳の短い生涯を終え
たのだそうだ。死ぬときって音が消せないんだよね。
とにかく、とっても騒々しい通しでした。スタッフさんごめんなさい。

6月21日(土)

蛍池で夜まで稽古のはずが、手違いで稽古場が5時までしか使えないことに
なり、夕方からは塚本での稽古に変更する。
みんな疲れがたまっているので、今日の稽古は9時まで。(普通は11時前
ぐらいまでやっているのです。)

大木「今日は稽古が早くおわってうれしいな。焼き鳥食べたいなぁ。」
小波「ねぇねぇ、みんな飲みに行かない?元気のある人〜?」
宇賀「ほな、ちょっとだけ行こうか。なぁ大木ちゃんいけへん?」
大木「うわ〜い、焼き鳥!焼き鳥!焼き鳥だぁ〜!」
宇賀「(ちょっととまどいつつ)そんなに食べたいんなら焼き鳥いこか。」
小波「そ、そ、そうやな。」
大木「やっきとり、やっきとり、るんるんるん。」


そして、焼き鳥屋の前まできた、飲み会参加の面々。
大木 「・・・・ふわぁ〜ぁ(大あくび)。すいません、小波さん、私、眠いんで、帰ります。」
宇賀 「なにぃ〜っ!あんたが焼き鳥食べたいってゆうたんちゃうのん?」
大木 「すいませ〜ん。次はぜったいつきあいますから・・・。」
小波&宇賀 「次は、無い!」
大木 「そ、そ、そんなぁ。」


6月22日(日)

朝から蛍池公民館で稽古。

昨日の会話より・・・
「阿部さん、僕いままで夕方からしか稽古参加できてませんでしたけど、明日は、朝からOKですから。10時には来ますんで。」



しかし、お昼を過ぎても原くんは現れない。
大木 「絶対寝てんねんで。」
阿部 「私もそう思う。」
大木 「電話したほうがええんちゃいます?」


やはり、彼はすやすやと寝ていた。

そして、夕方4時ごろ

「お、お、おはようございます。」

全員
「おはよぉ。」

「(あまりの迫力にたじたじしながら)す、すいません。」

 
今日は、朝からダンスと立ち回りの稽古。
殺陣担当の古家後くんがスーツ系の衣裳をきると、まるでホストのようだ。
彼は、吉田栄作と羽賀研二(漢字まちがってるかも)を足して2で割った
ような2枚目なので、制作を担当している大木が、



「古家後くんにスーツ着せて、天王寺の駅前で月狂夜のチラシくばって
もらおうかなぁ。『僕も出てるんだぁ。見にきてね。』って、笑顔で
若い子に声かけたら、絶対客ふえるわぁ。うん、そうしよっと。」
と、1人でほくそえんでいた。


殺陣担当の古家後さん




殺陣責任者の酒井くんに、デジカメを向けたときのこと。
小波 「ホームページ用に写真撮らせてね。」
酒井 「ちょ、ちょっとまってください。ええっと、ポーズはこれがいいかな?帽子かぶったほうが決まるかな?」
小波 「そんなにこだわらなくてもいいよ。気楽にしてくれれば。」
酒井 「なにゆってはるんですか小波さん。ホームページですよ。全世界に向けて発進されるんですよ。恥ずかしいことはできません。」
小波 「いやぁ、そりゃあそうだけど、うちのホームページは日本語オンリーだから、外人さんは見てないんじゃない?」
酒井 「写真は全人類共通ですから!」
小波 「そりゃそうだ。」