写真PRODUCED BY 天馬行空


今回、ひょんなことから外部で演出ってものをやることになった。
天馬行空とは、劇団満遊戯賊の阿部遼子、フリーの脚本家遠藤麻子と私、小波こなみが企画した「やりたいことをやってみようよ」という後先考えない思いつきで始まったプロデュースなのだ。


元々遠藤は、満遊戯賊の座付作家だったのだが、色々わけあって、最近は作品を書いていなかった。そこへ、香港返還である。今世紀最後になるであろう、一大イベントである。(マカオも返還されるけど、ちょっとおいといて)作家として触発されないわけがない。


遠藤は元々アジア映画が大好きで、よりいっそう内容への理解を深めるために、自分で広東語を習いにいっているほどなのである。阿部と遠藤とは、大学の同期で仲がいい(私は2人の大学の先輩にあたるのだ。どのくらい先輩かは、ひ・み・つ!)。もちろん、趣味も共通していて、2人でよくアジア映画を見に行ったりしていたらしい。私はといえば、昼の仕事が貿易事務(主に中国貿易)なので、北京語を習いにいって仕事に役立てようという、とてもまじめな会社員である。広東語と北京語とは、似て否なるもの。でも似てるよね、おんなじ中国語だもんねぇ〜などと、難しいことに目をつぶりながら、今回の広東語の台詞が入り交じる、不思議な香港ワールドへの挑戦が始まった。