大阪教育図書
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トマス・カーライル研究
― 文学・宗教・歴史の融合 ―

  • 向井 清 著
  • A5判, 476ページ
  • ハードカバー
定価 4,800円(本体)+ 税
 本邦初のトマス・カーライルに関する総合研究。『サーター・リサータス』をはじめ、『フランス革命』、『英雄と英雄崇拝』、『過去と現在』、『オリヴァー・クロムウェルの書簡と演説』、『現代パンフレット』、『フリードリッヒ大王の歴史』など、主要作品と代表的なエッセイを詳細に論じた画期的な労作である。文学・宗教・歴史の融合という視点からカーライル思想の熟成を実証的かつ段階的に跡づけており、時代背景と関連づけながら人間の生き方の根元的な問題に焦点を当てている。 本書はカーライル入門と研究を兼ねた内容になっており、19世紀のみならず中世から18世紀にいたる時代思潮を俯瞰しているのも特徴である。カーライルとその影響下にあったヴィクトリア朝の文学思想をイギリス文学の通史として語る上で重要であり、カーライルの再評価に新たな一石を投じた好著である。
ISBN 4-271-11692-0
 
表紙イメージ

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