大阪教育図書
e-mail daikyopb@osk4.3web.ne.jp

新訳シェイクスピア詩集

  • 大塚定徳, 村里好俊 訳
  • A5判, 295ページ
定価 3,200円(本体)+ 税
 今日なお世界最高の劇作家と評されるウィリアム・シェイクスピア(1564-1616)は、劇作家であると同時に、あるいは、劇作家である前に、詩人であった。若き日のシェイクスピアは詩人として立つことを熱望した。ここに、シェイクスピアが30歳前後に書いたとされる一連の詩集を瑞々しく薫り高い日本語訳で贈る。
 神話をテーマにして晴朗な昼間の官能的な求愛を描き、大好評を博した物語詩『ヴィーナスとアドゥニス』、暗い情欲とその結果を歌う重厚な長編詩『ルークリースの凌辱』、若い魅力的な男性に編されたことを知っていながら、諦めきれない若い娘の恋心を切々と歌う「恋人の嘆き」をはじめとして、純潔と愛の真実を寓意的に描く「不死鳥と山鳩」、および、性愛と恋情を巡る「多情の巡礼」をも含む、シェイクスピアが書いたとされる(『ソネッ卜集』を除く)すべての詩を取り上げ、詳細な注釈と周到な解説を付した本書は、40数年ぶりの日本語訳である。
 翻訳、注釈およぴ解説にわたり、現代のシェイクスピア学者たちの最新の研究と注解を参考にしており、シェイクスピアの詩集の研究だけでなく、劇の研究にも欠かせぬ必携の新訳書。

ISBN 978-4-271-31015-0
 
表紙イメージ

ご注文